デートではおごらない? アメリカ人の夫とお金の話

こんにちは、ダーリンはアメリカ人のパンジー薫です。ブログでは、夫との出会いから結婚までの道のり、結婚生活について紹介しています。

国際恋愛(結婚)をしていると、よく「どこで出会ったの?」と聞かれます。そこで「国際交流パーティーで」と答えると、「外国人を恋愛対象にするなんて勇気あるね」と驚かれるのですが、
そもそも失恋して傷心中じゃなかったら、私だってそんなパーティには参加していませんでした。でもあのときの私は、すっかり日本人男性との恋愛に自信を無くしている最中。外国人男性とならうまくいくかもしれない! と、ヤケクソになっていたのです。

そして勢いで飛び込んだパーティで今の夫と出会うわけですが、交際4年、結婚生活1年を一緒に過ごしてみてビックリしたのが「お金に対する考えの違い」です。今回はそのお話をシェアしたいと思います。

デートでは奢らない

「デートでは男性が奢るもの」と思っているわけではありませんが、今まで初デートはご馳走になってきた私。そのため会計時に夫が「別々で」と言ったときは衝撃を受けました。むしろ奢られることを見越して好物のトロやウニを注文していなかったくらいです(すし屋でランチでした)。別会計なら遠慮せず食べたい物食べればよかった……と後悔するのと同時に、アメリカ人ってデートで女性に奢らないの? それともそういうポリシーの人なの? と戸惑ったのを覚えています。その日は映画を見てカラオケにも行きましたが、きっちり全部割り勘でした。結局結婚するまでの4年間のうち、クリスマスや誕生日などのイベントを除いて夫が奢ってくれたことは数えるほどしかありません。

お金がないわけでもないし、イベント時は豪華すぎるほど祝ってくれるのに普段は奢ってくれない夫。そこである日、「なぜ奢ってくれないのか」を思い切って聞いてみることに。すると、「Because you work too.And You are not my responsibility.」と驚きの返答が。つまり私は働いて稼いでる(お金を持っている)し、妻でもないので扶養する義務もない、というわけです。理由が分かってスッキリしたものの、なんだかモヤモヤした気持ちになりました(笑)。

夫のように、「働いて自立している女性にはデート時も対等に扱う」というアメリカ人男性は少なくありません。(※もちろん女性には奢るというアメリカ人男性もいます。)

アメリカ人夫の働き方と給料の増やし方


実は夫と交際中、「寂しい」と思ったことが一度もありません。というのも夫は、「私と過ごす時間を最優先」にしてくれてたからです。よく、アメリカのドラマや映画の中で、定時になると一目散に家へ帰る描写がありますが、夫もそうでした。アメリカ人は家族をとても大切にしていて、「家族のために働いてるからこそ残業をしない」という価値観がとても強いです。そのため夫が仕事を理由にデートに遅刻することは滅多になく、毎日定時で帰ってしっかり休んでいるため週末デートも大満喫でした。

さて、そんな夫ですが「残業が多い」を理由に、来日6年目にしてすでに転職を4回もしています。普通、「働きやすさ」を求めて転職をすると給与は下がるものですが、夫は転職するたびに給与がアップしていきました。夫が給与を増やせた理由。それは、残業して会社に投資するのではなく、「自分に投資」していたからです。技術革新の早いIT業界で“時代遅れ”にならないよう、デートの合間にはよくスマホから情報収集をしていました。また、業界最難関と言われる資格を2年かけて取得していました。

それからもうひとつ、「自分を安売りしないこと」。日々の努力もあり夫には強い自信がありました。そのため面接前には相手企業を調べ上げ、自分を雇うことでどれくらい利益を出せるかプレゼンし、強気の給与交渉をしていたのです。さすがアメリカ人ですね(笑)。もちろん、夫の提示額に「高すぎる」と言う会社もありました。でも夫は決して自分を安売りせず、「会社への貢献度を考えたらむしろ安いくらいだ」と堂々としていました。そして交渉が決裂してもけっして焦らず、自分を雇ってくれる会社は必ずあるとタイミングを待ち続けたのです。強い自信と信念、そして十分な貯金がないとなかなかできないですよね。こうして半年かかったものの、夫は今、残業がない会社でのびのびと働いています。そこはフレックスタイムを採用し、テレワーク(家で仕事)もできるので、家族と過ごす時間もたっぷり。給与ももちろんアップしたので、3年ぶりに夫の実家へ帰省できそうです(笑)。

礼金・更新料に憤慨する夫

めでたく夫と結婚することになり、一緒に住む物件を探し始めたときのこと。それまで外人向けのシェアハウス(敷金礼金仲介料なし)に住んでいた夫から、「礼金」「仲介料」「更新料」のない物件を探して欲しいと言われて苦労しました。夫がこの3つを払いたくないのは無理もありません。礼金や更新料は日本独特のシステムであり、アメリカで家を借りる際にオーナーに支払うのは“security deposit”と言って敷金だけだからです。仲介手数料もオーナーと直接交渉すればかかりません。

また、外国人ダーリンとの物件探しにはこんな問題もありました。日本人のオーナーさんは外国人に家を貸すのを嫌がるのです。中には、保証会社を通して契約するならOKというオーナーもいましたが、渡された書類を見ると「保証人として外国人以外の知り合いの名前と住所を書かなければいけない」とのこと。わざわざ保証人をたてないと借りれないことに夫は憤慨し、物件探しは暗礁に乗り上げました。

夫と物件探しをしてみて改めて思いましたが、東京の賃貸ってとても高いですよね。特に「礼金」は、もとの意味を知ってる人は少ないのではないでしょうか? そのため夫への説明が大変でした。そのうえ価格のわりに部屋は狭いので、アメリカ人の夫にしたら憤慨することばかり。この値段を払うなら庭にプールが付いてこなきゃおかしいとか、アメリカの家なら共用ジム付の家に住めるのに! とよくボヤいていました。

さて、そんなこんなで新居探しはどうなったかというと、礼金・仲介料・更新料のかからないことで有名な、某・賃貸住宅を利用することで落ち着きました。めでたしめでたし。

チップを払いたがる夫

アメリカ旅行に行ったときのこと。チップを払う文化があるのは知っていましたが、このサービスに対して払うの? と、とても驚きました。日本人の私からしたら、ウェイターは当たり前のこと(注文をとって配膳する)をしているだけだったからです。注文する料理にもよりますが、税金とチップを入れたら毎回2人で4000円以上の支払いです。当然納得できません。

そこで夫に「払いたくない」と言ったところ、「それでは彼らが可哀そうだ」と言うのです。話を聞くと、アメリカ人の夫にとってチップとは、文化を超えて「助け合い」の意味合いがあるそう。人によってはチップがないと生活できない人もいるため、彼らのために自分が稼いだ分を少し分けてあげるのだと言うのです。正直、日本人の私にとって夫の感覚は理解できませんでした。なぜウェイターの生活費の心配を、私たちゲストがしなければいけないのでしょうか? 食事代はきちんと支払っているのに……。

でもアメリカでは、チップ込みでやっと最低賃金を満たす州があるそうなのです。だからチップが払われないと、最低賃金以下で働くことになり、生活に困る人が出てしまうそうなのです。実情を知り、渋々ですが、まぁ日本の礼金と比べたら誰かの助けになってる分マシかもしれないな……と思うことにしています。

また、人間、長年の習慣はなかなか変わらないと言いますが、夫に染み付いた「チップ精神」には困っています。旅館に行くたび、日本の「上げ膳据え膳サービス」に毎回感動してチップを払おうとするからです。

「こんなに素晴らしいサービスをしてもらったのだから払わないのは悪い。彼らはお金を貰うに値することをした」と言ってききません。だからといってチップをあげてもきっと店側の人は困ってしまいます。そこで「感謝の気持ちと笑顔が何よりのチップなんだよ」と言って説得していますが、夫は納得してるようなしてないような……そんな感じです。

さて、びっくりしたアメリカ人ダーリンとの「金銭感覚の違い」エピソードについて紹介しました。国際結婚をしていると、「違い」に驚くことがたくさんありますが、私たちは違いを見つけた時こそ「お互いを理解するチャンス」だと思って楽しんでいます。

我が家は去年の春にベビーが生まれ、幸せも出費も倍増中。きっとこれから、お金のことで意見が異なってケンカすることもあると思います。でもそれを楽しみながら仲良く過ごしていきたいと思っています♪


プロフィール

パンジー薫

1989年東京都足立区生まれ。25歳のとき、大失恋をきっかけに国際恋愛デビュー。「パンジー薫の国際恋愛ブログ」では、アメリカ人男性との出会いから結婚までの道のり、結婚生活などを紹介。
 

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