香港で億ションは当たり前!世界一生活費が高いけどアレは日本より安かった

香港は、世界でも有数の物価の高い都市です。イギリスの経済紙エコノミストが今年発表した「世界生活費調査2019」によると、シンガポールとパリに並んで、世界で一番生活費が高い都市だそうです。 ここでは、そんな香港に住んでブログ「香港住んでみたら、意外と良かったんですけど・・・」を書いている私が現地の物価事情について紹介します。※記事では1香港ドル=15円で計算

やっぱり何と言っても高い住宅費用!

香港は、香港島と中国大陸側の九龍と新界の3つの地域から構成されています。その中で住宅費用が特に高いのが香港島です。

日本人が多く住む、香港島北東部の太古(タイクー)と呼ばれる地域を例に見てみましょう。太古は、香港の中心部、中環(セントラル)まで電車で1本、16分という便利な地域で、日本のショッピングセンター「イオン」もあります。

この地域の住宅は古いものが多く、その多くが築40年くらいのマンションです。
そんな年季の入ったマンションさえ、驚きの値段で取引されています。

最近、実際に売買されたマンションの成約価格がこちらです。
70平米で2億5千万円、55平米で1億9千万円。
どれも億ションです。たしかに、香港人の友人が大衆用マンションでも2億円前後はすると言っていました。

賃貸の方も見てみましょう。同じく太古の賃貸マンションの月額家賃がこちらです。
あるマンションは、70平米で45万円、55平米で33万円となっています。香港の住宅費は高いとは聞いていましたが、香港への移住が決まり、初めて相場を知ったときは、この高さに目が飛び出そうになりました。最新のタワーマンションならまだしも、築40年なのに。日本人の感覚では理解不能なレベルです。

ちなみに、香港では一般的なマンションの賃貸契約は、2年ごとに更新。契約時には補償金として、2カ月分の家賃相当額を家主に払います。この高い家賃の2カ月分と考えると負担は大きいですが、退去時に特段の問題がなければ返却されます。いわゆる礼金はなく、不動産屋さんに払う仲介手数料は通常0.5か月分の家賃相当額となります。更新時には物価の上昇を反映して、10%や20%、家賃が値上げされることもしばしばあります。

太古などの香港島側は特に高いですが、中国大陸側の九龍と新界でも、それなりに高いです。

当然、一般の庶民がこんな高い家賃に耐えられるわけがありません。なので、55平米くらいのマンションに4~6人で住んでいることが多いです。55平米だと、間取りは日本で言う2LDK程度です。 信じられますか?そこに6人で暮らすとか!?

住宅費用の高さから、成人しても、結婚するまで家を出ず、親と同居する人がほとんどです。
私の30代前半の知人女性は、兄と部屋を共有しているそうです。30歳を過ぎた兄と妹が同じ部屋で寝るなんて、日本ではあまり考えられないですよね。

香港でも貧しい人が多く住んでいると言われている地域、深水埗(シャムシュイポー)には、ケージハウスと呼ばれるタタミ一畳サイズの檻のような鉄製のケージに暮らす人たちがいます。このケージハウスであっても家賃が月5~6万円する上、家賃も毎年上がっているそうです。

そんな世界一の住宅価格を誇る香港ですが、日本に比べて安いものもあります。
今度は、安いものを見てみましょう。

意外にも光熱費は安い

住宅価格が高い一方、案外安いのが光熱費です。わが家の1カ月の光熱費がこちらです。

・電気代 6000~9000円
・ガス代 4500~6000円
・水道代 3000円

5~10月頃はエアコンをほぼ一日中使用し、除湿器、空気清浄機は毎日長時間使っています。さらに毎日1回ずつ洗濯機、乾燥機を回しています。電気代は日本の半分、ガス代と水道代は日本の半分から3分の2という感じですね。住宅価格が高いので、光熱費が安いのは本当に助かります。

乗り物の運賃もお安め


香港島の中環(セントラル)と銅鑼湾(コーズウェイベイ)の4駅区間を地下鉄に乗車した場合の運賃は、約80円です。香港島の西の端、堅尼地域(ケネディータウン)から東の端、柴湾(チャイワン)までの17駅区間を地下鉄に乗車した場合の運賃は、約150円です。東京の山手線の初乗り運賃は140円なので、かなり安いと言えます。

香港はバスルートが非常に充実しているので、バスもお得です。地下鉄の駅、3駅分の区間で50~60円です。日本では、大人がこの値段で使える交通機関は基本的にないですよね。

タクシーも初乗り約330円、5キロメートルの距離でも約700円と安いので気軽に乗ることができますよ。

次は食費を見てみましょう。これはピンキリで平均すると日本より高いかな。

ビールはとにかく安い!

香港のスーパーや食料品店をのぞくと、驚くのがビールの値段です。とにかく安い!なぜなら、香港では、アルコール度数30%未満のお酒は非課税なんです。

例えば、アサヒスーパードライ(330ミリリットル)が2本で約250円。1本当たり125円です。キリンラガービール(350ミリリットル)は6本で約780円。1本当たり130円です。日本では、200円前後はすると思うので、30%以上日本よりも安い印象です。

アルコール類に続いて、安いのが輸入菓子。
代表的なお菓子を紹介すると、スイスの人気チョコレート「Lindt(リンツ)」の「LINDOR(リンドール)」。スイスに行ったときに値段を比べましたが、なぜか本国スイスよりも香港の方が安かった!

香港で人気のリンツは、スーパーで200グラム/約16粒入りが約550円で売っていました。日本だと10粒で1000円くらいだったと思います。なので、香港っぽくないですが、日本に帰る際のお土産としても使えます!

同じく、スイスのチョコレート菓子「TOBLERONE(トブラローネ)」。1袋200グラム入りが約200円で売っています。日本では800円前後なので、こちらも香港が安いですね。

反対にスーパーで見かける高いものを見てみましょう。

基本的に乳製品は高いです。いくつか例を挙げてみます。

・牛乳1リットル…約350円
・スライスチーズ10枚入り…約360円
・ヨーグルト450グラム…約480円
・バター200グラム…約450円

ワインはアルコール類なので安いのですが、相性のいいチーズは高いんです……。

マクドナルドはなぜか異常に安い

香港人はよく外食をします。平日でも、夕食も毎日外食という人は少なくありません。また、朝食も外で食べるか、外で買って職場で食べるという人が多いです。中でも人気なのが、ファーストフード。マクドナルドの「朝マック」も人気です。

そんな香港人が愛してやまないマクドナルドは異常に安い。ダブルチーズバーガーのポテトMとドリンクMのセットは約340円です。日本の半額程度ですね。乳製品のチーズが高いはずなのに、なぜダブルチーズバーガーは安いのか疑問です。

ちなみにポテトは、使っている油が違うのか、調理方法が違うのか、日本で食べるよりもしっとりしていて、日本のマックのポテトに味は負けている気がします。

レストランでの食事については、ピンキリ


レストランは、ローカルのお粥や麺料理は比較的安く、西洋人が好みそうな洋食は高い傾向があります。東京の会社員が外でランチをする場合、1000円くらいが目安だと思います。

では、香港の相場はどうでしょうか。香港は地域にもよりますが、1000円でそれなりのランチをするのは難しい印象です。予算1000円となると、選択肢はファーストフードか、相席必須の騒々しい大衆食堂でチープなワンプレート(ご飯とポークチョップだけ)くらいとなってしまいます。例えば、東京では1000円程度でランチセットが食べられるイタリアンレストランでも、香港では最低でも1500円くらいは必要です。さらにお洒落な店になると2000円くらいはする印象です。また、レストランのグレードによっては、10%のサービス料(いわゆるチップに相当)がとられるので、金額はさらに大きくなります。

香港には税金が少ないというメリットがある

忘れてはいけないのが、香港はタックスヘイブン(租税回避地)なので消費税がありません。消費税が10%に上がると騒いでいる日本に暮らしている人にとっては、うらやましい話だと思います。

また、所得税も最高税率が17%となっており、日本の55%(所得税45%+住民税10%)に比べ、圧倒的に低くなっています。資産運用から得られる配当・利子や譲渡益にかかる税金も香港にはなく、贈与税や相続税もないということがメリットですね。

まとめ

香港の住宅費用は、世界一高く、香港人にとってもかなりの負担となっています。一方、交通費や光熱費は日本よりも安いです。香港に住む場合、おそらく住宅費用が一番のネックになると思われます。食費については、安いものから高いものまで様々なため、贅沢をせず、上手く安いものを選べば、食費を抑えることは可能です。


プロフィール

ホンよかブログ
香港在住ブロガー。住んでみるまで気づかなかった香港の良さ、面白さ、グルメ情報満載ブログ「香港住んでみたら、意外と良かったんですけど・・・(ホンよかブログ)」を連日更新中。日本と香港の生活、文化、考え方の違いなど、在住者だからこそ知りうる細かな情報もお届け。

 
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