香港の銀行は投資初心者にも親切?世界トップクラスの金融都市はダテじゃない

香港と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか? 高層ビル群、100万ドルの夜景、飲茶などのグルメ……。いろいろ思い浮かぶものがあると思いますが、忘れてはいけないのが、「国際金融センター」としての顔です。香港は、ニューヨーク、ロンドンに次いで競争力の高い国際金融都市とされています。

今回は、香港の現地情報をお届けするブログ「香港住んでみたら、意外と良かったんですけど・・・」を運営する私が、現地の金融サービスについて紹介します。

世界中の企業がアジア各国の現地ビジネスを統括する地域本部(リージョナルオフィス、リージョナルヘッドクォーター)を構える香港。特に金融機関は、日本展開していない企業も数多く香港に進出しています。その分競争が激しいため、香港の金融サービスは日本よりも非常に充実しているように思います。

香港人は投資が好き

そんな金融都市に住む香港人は、お金の話が好きです。私が知人に何か新しいものを買ったと話すと、「いくらだった?」と値段を聞いてくる人が多いです。家賃とか、住宅価格まで聞かれます。日本だと、親しい間柄でもストレートに金額を聞くことって少ないんじゃないでしょうか。どうやら香港人にとって、お金の話をするのは当たり前のようです。

お金に対する関心の高さからか、香港人は投資に対する意識も高いです。一般の若い世代の人も少額ながら株などに投資している人は多いようです。日本では、預金として寝かせている人が多い印象なので、投資に対する感覚は日本とかなり違うなと感じています。

香港で実際に金融商品を購入してみた


投資大好きの香港人の友人の勧めもあり、私も投資をしてみることにしました。香港駐在中に投資を始める日本の駐在員も多いみたいですよ。私は香港で利用している銀行HSBCの金融商品を購入してみました。

香港の金融機関と言えばココ

HSBCは香港で一番有名な銀行と言えます。日本にも進出しているようですが、一般的にあまり知られていないかもしれません。正式名称は「The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited」で、イギリス・ロンドンに本社がある銀行です。香港は国土が狭いにも関わらず、HSBCの支店が100店舗以上あり、街を歩くと必ずと言っていいほど看板が目に入ります。

また、同じくよく見かける銀行が恒生銀行(ハンセンバンク)です。こちらの銀行、実はHSBCの子会社なんです。両行合わせるとかなりの店舗数なので、その点からもHSBCが香港でいかに広くビジネスを展開しているかがわかると思います。

専任担当者がサポート

私は香港に住み始めたとき、HSBCで口座を開設しました。HSBCには3つの種類の口座があり、現在は上位ステータスの「HSBC Premier」を利用しています。この口座は店舗での待ち時間が少ない、専用ラウンジがある、専任の担当者がつくなどの優遇サービスが受けられます。この専任担当者が投資の相談にも乗ってくれるんです。

口座を開設して最初に専任担当者と投資の方針(例えば、一気に資産を増やしたい、リスクをできる限り抑えて着実に資産を増やしたいなど)を話し合いました。それを踏まえた上で、担当者が様々な選択肢を提案してくれます。

もちろん、銀行としては顧客が株や投資信託の売買、保険を購入すればするほど手数料で儲かるわけですから、買う側としては注意が必要です。「投資にリスクはつきもの。甘い話には必ずリスクがある。」と理解し、金融商品の購入は銀行の担当者に丸投げせずに、自ら判断するようにしましょう!

保険と投資信託を購入

これまでのところ、私は保険と投資信託をHSBCから購入しています。

保険は、米ドル建ての貯蓄性保険です。保険料として納めたお金が一定の利率で運用され、死亡した場合もしくは一定期間経過後に解約した場合には、保険料として納めた金額以上を受け取れるものです。利率はマーケットの状況によっても変わるようですが、アメリカの現在の低金利環境では上がる可能性が高いと、担当者から説明があったので契約しました。ちなみに、米ドル建てということで円建ての定期預金や日本で販売されている保険に比べ、はるかに利率は高いです!

保険の専門家ではないので細かな違いはわかりませんでしたが、似たような商品を日本でも買えないか調べてみました。日本で販売されている貯蓄性の保険で米ドル建て商品はあるようですが、HSBCの商品の利率の方が高かったです。やはり金融都市香港、やるな!

保険はリスクが抑えめの商品だったので、投資信託は少しリスクを取って、その分リターンを得ようと、担当者のおすすめ商品を購入してみました。正直、素人には良い商品と悪い商品の区別がつきませんが、いまのところトータルで儲けが出ています。あれこれ勉強したり、リサーチをしたりしなくても、プロの担当者がアドバイスをくれる点は良いですね。

私の場合、保険や投資信託を購入したので、HSBCに任せている自分の資産(ポートフォリオ)の定期チェックとして、数カ月に1度担当者と会っています。その際、担当者がマーケット(株式市場など)の状況を教えてくれ、新しい商品も提案してくれます。

しかも、担当者はどこの店舗にも出向いてくれます。例えば、いつもは自宅近くの店舗を利用しているけど、今回は職場近くで担当者と会いたいとなった場合、事前に担当者に連絡しておけば、自分が都合のいい店舗まで出向いてくれます。

日本でなじみのない商品も購入

保険、投資信託のほかに日本ではなじみのない「CD」という商品も購入したことがあります。

初めて聞く商品だったので、購入前に自分でも調べてみました。CDは「Certificate of Deposit」の略で、日本では「譲渡性預金」と呼ばれています。定期預金の一種で、あらかじめ満期日や利息が決められていて途中で解約することが原則できない、第三者に譲渡可能な預金ということでした。日本で購入するには、最低数千万円ほどの資金が必要で、金融機関や企業、機関投資家が利用する商品で、一般の個人が利用するものではないそうです。

ですが、香港(少なくともHSBC)では、個人の私がそれほど高額な資金なしでも購入することができました。詳しい話は省きますが、担当者によると、リスクはかなり低いのに一般的な定期預金以上にリターンを得られるということで、なんだか得したような気がしました。

このように香港では、日本とは異なる金融サービスを受けることが出来ます。もちろん、海外なので日本円以外で資産を運用する場合には為替変動のリスクがあります。一方、日本で得られないメリットもあるので、魅力はあると思います。機会があれば、試してみると良いでしょう。ただし、リスクを理解し、自分の判断で無理のない範囲でやってみましょう。


プロフィール

ホンよかブログ
香港在住ブロガー。住んでみるまで気づかなかった香港の良さ、面白さ、グルメ情報満載ブログ「香港住んでみたら、意外と良かったんですけど・・・(ホンよかブログ)」を連日更新中。日本と香港の生活、文化、考え方の違いなど、在住者だからこそ知りうる細かな情報もお届け。

 
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