声優だけで生計を立てられるのは一握り!私が経験したスキルアップにもつながるアルバイトとは

こんにちは!声優ブロガーの幸田夢波(こうだ ゆめは)です。
高校在学中に声優としてデビューしました。約8年間、声優事務所でお世話になり、今はフリーランスでブログを書きながら声優活動をしています。

なりたい職業ランキングの上位にランクインするようになった声優という職業ですが、実はこの仕事だけで生計を立てることができる人はほんの一握りです。私自身、デビューしてからもずっとアルバイトを続けている状態でした。

今回は、私が経験して声優のスキルアップにも役立ったアルバイトについてお話したいと思います。

声優ってどんな仕事?

声優といえば、アニメのキャラクターの声を当てる仕事を想像される方が多いと思いますが、それ以外にも多岐にわたります。

海外映画の吹き替え、ゲームやパチンコのキャラクターの声を担当することもあります。また、ラジオパーソナリティーやイベントの司会、テレビ番組やCMのナレーション、家電などのシステムボイスなど、かなり幅広い分野で活動しています。

台本は仕事の現場で渡されることもありますが、基本的にはスタジオ収録の前に受け取ります。事前に台本をチェックしたり、VTR素材などに目を通したりしなくてはいけないので、収録時間だけでなく、準備のための時間が必要になります。

声優の仕事のオファーやキャンセルは突然やってくる

そして、声優の仕事は急に入ってくることがあります。夜中にマネージャーから電話がかかってきて「明日なんだけど空いてる?」なんて言われることもあるくらいです。

それに対して、急なオフも結構あります。業界では「バラシ」といいますが、仕事が入る予定だったところが突然休みになることがあります。特に新人の時ほど多いです。

例えば、アニメで自分が担当するキャラクターの出番がなくなってバラシになる場合だと、それが収録前日に伝えられることもあるんです。もちろん、急に休みになってしまった場合はギャラも発生しません。

仕事によってギャラの相場はかなり違って、アニメは新人のうちは1本1万5千円が相場です。イベントやCMナレーションなどの仕事だとその数倍以上の金額になることもあります。バラシになると、そのギャラがいきなり入らなくなります。

しかも、基本的にギャラは事務所から振り込まれるのですが、事務所と制作会社とのやりとりがあるので、って所属者に支払われるのはで、早くても約2ヶ月後くらいです。バラシが続いた月の2ヶ月後のギャラの振込がガクッと下がり、辛い生活を送ることになる……なんてことがよくあります。

忘れた頃にやってくるので辛いですね。

急に仕事が入ると台本やVTRのチェックの時間が必要になる、急に休みになると収入が確保できなくなる。そんな声優の働き方を考えると、声優のアルバイトに欠かせない条件は「時間の融通が利くこと」です。

声優のスケジュール重視で選んだアルバイトはコールセンター

少しの時間でも働けたり、急に声優の仕事が入っても早退できたりするアルバイトだとありがたい。なかなかないんですけど、そんなわがままな条件を踏まえて働くことができたアルバイト先はコールセンターでした。

勤め先はいくつか変わりましたが、4年くらいはコールセンターのアルバイトをしていました。シフトをしっかり組むコールセンターもあるようですが、私が勤めていたコールセンターは空いている時にいつでもシフトに入ることができるコールセンターでした。もちろん、面接のときに声優業のことは話していて、理解してもらえるところで働くようにしていました。

コールセンターが声優向きのアルバイトだと感じた理由

時間の融通が利くという観点で選んだコールセンターですが、ほかにも声優向きのアルバイトだと感じるポイントがあります。

電話でのやり取りが声優の基礎練習になる

コールセンターの業務には、スクリプトと呼ばれる原稿が用意されています。基本的にはスクリプトにのっとって電話口のお客様に対応します。

このスクリプトを読むことが声優にとって、滑舌練習にもなるし発声練習にもなります。文章のどこでブレスして、どこを強調すれば相手に内容が伝わりやすいのかを常に考えながら話すので、声優の基礎練習ができるのです!

さらに、電話の相手は機械ではなく人間なので、いつも原稿を読んでいればいいというわけではありません。定型文を一通り説明すると、お客様からスクリプトに記載がない質問が飛んできます。

例えば、私が働いていたネット回線系の営業のコールセンターでは、高齢のお客様からパソコンの使い方を尋ねられることもありました。もちろんそれに回答することも仕事ですが、メインの営業業務とは異なるので、詳しいカンペはありません。そのため、臨機応変に対応することが求められるのです。

つまりアドリブ勝負です。「相手の言葉をよく聞いて、それに対して適切な返しをする」ということですが、これってお芝居でとても必要になってくるスキルなんですよね。さらにラジオやイベントなど、機転を利かせて話さなければいけない場面で役立つスキルでもあります。

電話マナーが身につく

電話って話し方や言葉遣い、声のトーンにいつも以上に気を遣うし、慣れていないとマナーもよくわからなくて緊張するものだと思います。それがコールセンターで働いていたおかげでマナーが身につき、緊張しなくなりました。

声優に限ったことではないですが、仕事をしていると電話でのやり取りは少なからず必要ですよね。私の場合、事務所に所属していたころはマネージャーやスタッフと電話で連絡を取っていました。フリーランスなった今では、クライアントと電話することも増えているので、緊張せず礼儀正しく話せるスキルを身につけられたコールセンターでの経験がとても役立っていると感じています。

時給がいい

そして、スケジュールに急に穴があくこともある声優の仕事にとって、アルバイトの時給は大切です!

コールセンターは受信業務と発信業務に仕事が分かれていますが、私の経験では発信業務の方が時給がいいことが多かったです。インセンティブがあるところがあり、営業成績がいいと、時給2500円くらいの時もありました。

声優の練習ができるからこそ気を付けたいポイント

声優にとってメリットが多いと感じたコールセンターですが、働いてみてわかったデメリットもありました。

滑舌練習や発声練習になるコールセンターの業務ですが、一方で喉の酷使につながることもあります。声しか情報がない電話では、無意識に声に様々な情報を乗せようとしてしまうからなんだそうです。たしかに電話だといつもよりワントーン高い声になったり、声が大きくなったりしますよね。

つまり、自分では気が付かないうちに喉に負担かけていることがあります。特にコールセンターの発信業務では、数時間で数百件以上の電話をかけることもザラです。声優にとって、喉を鍛えられるアルバイトであると同時に、喉を使いすぎるアルバイトでもあります。なので、ここ一番の声優業での仕事が近づいてきたら、シフトは入れないように気を付けていました。

いまアルバイトするなら流行りのUberEats

ここまでコールセンターを推してきましたが、私がアルバイトをしていたころにはなかった最近業界界隈で流行っている働き方をご紹介します。でっかいリュックを背負って自転車やバイクで飲食物を配達する「UberEATS(ウーバーイーツ)」です!

登録している人が働きたい時に働くことができる仕事なので、声優などの「いつ仕事が入るかわからない」という人にはもってこいの仕事です。時間の融通が利く仕事という一番大事な条件に当てはまりますね。

隙間時間に働くことができる仕事だし、誰かと一緒に働く仕事ではないので急に休んで誰かに迷惑をかけることもありません。

実際、私の声優友達でもウーバーイーツに登録している人は多いです。その友人に聞くと、自転車で配達するとかなりの運動になるようで、働きながら体を鍛えられる一石二鳥の仕事のようです。

最近の声優業界では、見た目も気にしなければいけない仕事が増えてきているので、働きながら体型管理ができる仕事はいいですね。私もアルバイトしなきゃいけない頃にウーバーイーツがあったら絶対やってたと思います!

確定申告など税金面の勉強もできる

ただし、気を付けたいのは、ウーバーイーツはアルバイトとしての雇用ではなく個人事業主としての仕事です。そのため、保険などはなく、ある程度稼いでしまうと確定申告をする必要があります。

一般的なアルバイトとは雇用形態が違うのですが、実は声優業も個人事業主扱いなので、確定申告とか税金についての知識は大切です。税金面も勉強もできると考えると一石三鳥かもしれません。

ということで声優という観点からアルバイトについてのお話をしてみました。読んでくださってありがとうございました~!


プロフィール


幸田夢波(こうだ ゆめは)
声優ブロガー。2009年に高校在学中声優デビュー。アニメ、吹き替え、ゲームなどで声優として活動し、2014年にアーティストデビュー。現在はフリーランスとしてブログを更新しながら肩書きにとらわれずに活動中。

ブログ:幸田夢波のブログ
ツイッター:@dreaming_wave
オンラインサロン:夢波サロン